音楽サブスク選びは、月額料金だけを見ると差が小さく見えます。Spotify、Apple Music、Amazon Music Unlimited、YouTube Music、LINE MUSIC、AWA、Rakuten Musicの主要な個人向け標準プランは、月額980円から1,180円の範囲にあります。
この記事では、これら7サービスについて、2026年7月13日時点の公式情報を基に、料金、音質仕様、ファミリープランの条件、無料利用の仕組みを比較します。
目次
結論:契約前に確認したい4つのポイント
音楽サブスク選びで確認したい4つのポイントは、次の通りです。
1つ目は、Webサイトやアプリストアなど申込経路による料金差です。すべてのサービスで差があるわけではありませんが、AWAとRakuten Musicでは公式に差額を確認できます。
2つ目は、ロスレスやハイレゾなどの音質仕様です。SpotifyはPremium向けに最大24ビット/44.1kHzのロスレスを提供しています。Apple Musicは最大24ビット/192kHzのハイレゾロスレス、Amazon Music UnlimitedはHDおよびUltra HDを提供しています。
3つ目は、ファミリープランの人数と居住条件です。SpotifyとYouTube Musicは同じ住所に住むメンバーを対象としていますが、Apple Musicにはグループ全員が「同じ国または地域」にいる必要があるというAppleのファミリー共有条件が適用されます。
4つ目は、恒常的な無料プラン、初回無料体験、会員優待の違いです。この3つは仕組みが異なるため、混同せずに確認しましょう。
主要7社の料金比較
| サービス | 個人プラン | 学生プラン | ファミリープラン | 恒常的な無料プラン | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| Spotify Premium | 月額1,080円 | 月額580円 | 月額1,880円・最大6人 | Spotify Freeあり | ファミリープランは同じ住所に住む家族が対象 |
| Apple Music | 月額1,080円 | 月額580円 | 月額1,680円・最大6人 | なし | Appleのファミリー共有条件(同じ国または地域)が適用される。個人年額は公式公開ページで確認できないため掲載しない |
| Amazon Music Unlimited | 月額1,180円(Amazonプライム会員は月額1,080円) | 月額580円 | 月額1,980円・最大6アカウント | Unlimitedにはなし(Amazon Music Freeは別の利用形態) | HDおよびUltra HDを追加料金なしで利用可能 |
| YouTube Music Premium | 月額1,080円(Web申込時の基準額) | 月額580円(基準額) | 月額1,680円(基準額)・管理者を除き最大5人 | 広告付きYouTube Musicあり | ファミリーメンバーは管理者と同じ住所に居住する必要あり。申込経路による表示料金は契約画面で要確認 |
| LINE MUSIC | 月額980円 | 月額480円 | 月額1,680円・最大6人 | あり | 料金と無料体験の適用条件は申込画面で要確認 |
| AWA | 月額980円・年額9,800円(Web等) | 月額480円 | 公式料金ページで一般的なファミリープランを確認できず | Freeプランあり | App Store・Google Play・コンビニ決済では月額1,080円または年額10,800円 |
| Rakuten Music | スタンダードプランは30日間980円 | 30日間480円 | 公式料金ページで一般的なファミリープランを確認できず | 一般向けの無条件・無制限無料プランとしては掲載しない | 楽天カード・対象楽天モバイル会員は30日間780円。アプリ内課金は月額1,080円。対象会員向けに時間制限付きバンドルプランあり |
無料プランと初回無料体験は別物です。無料プランは料金を支払わず継続利用できるプランで、無料体験は一定期間後に有料契約へ移行する仕組みです。比較するときは分けて確認してください。
ポイント1:申込経路で料金が変わるサービスがある
音楽サブスクの中には、公式Webサイト、App Store、Google Playなど、申込経路によって料金が異なるサービスがあります。
公式情報で具体的な差額を確認できる例はAWAです。AWA StandardはWeb等で月額980円または年額9,800円ですが、App Store、Google Play、コンビニ決済では月額1,080円または年額10,800円です。
Rakuten Musicも、Webで申し込むスタンダードプランは30日間980円、アプリ内課金は月額1,080円と案内されています。
料金差が生じる理由は各サービスの公式情報で一律に説明されているわけではありません。「Apple税」「Google税」などの俗称だけで原因を断定せず、契約直前に公式Webサイトとアプリ内の申込画面を比較してください。
ポイント2:ロスレス・ハイレゾ音質の違い
Spotify、Apple Music、Amazon Music Unlimitedは、いずれもロスレス音質に対応しています。ただし、最大音質と対応環境は同じではありません。
Spotify
Spotifyは対象となるPremiumプランで、最大24ビット/44.1kHzのロスレスを提供しています。対応アプリ、対応デバイス、安定した通信環境が必要で、一部のデバイスやコンテンツでは利用できない場合があります。
Apple Music
Apple Musicは、ほとんどのカタログを16ビット/44.1kHzから最大24ビット/192kHzで提供しています。最大24ビット/48kHzを超えるハイレゾロスレスの再生では、端末によって外付けDAコンバータが必要です。
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimitedは、HDおよびUltra HDを追加料金なしで提供しています。実際に再生できる音質は、楽曲、端末、アプリ、接続機器などの条件によって異なります。
Bluetooth利用時の注意
一般的なBluetooth接続では、配信元のロスレスデータをそのまま維持できない場合があります。Appleは、通常のBluetooth接続がロスレスオーディオに対応しないことを公式に案内しています。
ただし、すべてのワイヤレス再生を一律に「ロスレス不可」とは断定できません。Spotify Connect対応機器や、Appleの一部機器・接続方法など、サービスと機器の組み合わせによって条件が異なります。最大音質で聴きたい場合は、各サービスと再生機器の公式仕様を確認してください。
ポイント3:ファミリープランの条件はサービスごとに違う
Spotify Premium Familyは、同じ住所に住む家族が最大6人まで利用できるプランです。Spotifyは住所の確認を求める場合があると案内しています。
YouTube Music Premiumのファミリープランも、ファミリーグループの管理者と同じ住所に住んでいることがメンバーの要件です。管理者は最大5人のメンバーを招待できます。
Apple Musicのファミリープランは、契約者を含む最大6人で利用できます。SpotifyやYouTube Musicと同一の「同じ住所」条件として扱うのではなく、Appleのファミリー共有条件を確認してください。Apple公式では、購入した項目を共有するためにグループ全員が同じ国または地域にいる必要があると案内されています。
Amazon Music UnlimitedやLINE MUSICを含め、ファミリープランの対象者、人数、アカウント管理方法はサービスごとに異なります。別居家族や友人との共有可否を自己判断せず、契約前に各社の利用条件を確認してください。
ポイント4:無料プラン・無料体験・会員優待を分けて確認する
Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、AWAには、機能制限や広告などを伴う無料の利用形態があります。
Apple Musicには恒常的な無料プランはありません。Amazon Music Unlimitedも有料サービスであり、初回無料体験は恒常的な無料プランとは異なります。Amazon Music Freeに触れる場合は、Amazon Music Unlimitedとは別の利用形態として区別する必要があります。
Rakuten Musicには、楽天カードまたは対象の楽天モバイル会員向けの30日間780円プランがあります。また、対象の楽天モバイル契約者や一定ランク以上の楽天会員などに、5時間または10時間の再生枠を提供するバンドルプランがあります。対象条件や再生時間制限があるため、誰でも無制限に使える無料プランとは区別してください。
子どもと利用するときの再生制限
子ども向けの制限機能はサービスによって異なります。
Spotify Premium Familyでは、プランの管理者がメンバーごとに露骨な表現を含むコンテンツを許可またはブロックできます。
Apple製デバイスでは、スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」などを利用して、不適切なコンテンツへのアクセスを制限できます。
他のサービスでも、アプリ側または端末側に保護者向け設定が用意されている場合があります。ただし、機能の有無、初期状態、設定単位は共通ではありません。子どもと利用する場合は、契約したサービスと利用端末の両方で設定を確認してください。
よくある質問
同じ音楽サブスクなのに申込画面によって料金が違うのはなぜですか?
一部のサービスでは、公式WebサイトとApp Store・Google Playなどで料金が異なります。AWAとRakuten Musicでは、公式情報で申込経路別の料金差を確認できます。料金差の理由を一律に断定せず、契約前に両方の申込画面を確認してください。
ロスレスで聴けるサービスはどれですか?
比較対象では、Spotify Premium、Apple Music、Amazon Music Unlimitedがロスレスに対応しています。Spotifyは最大24ビット/44.1kHz、Apple Musicは最大24ビット/192kHz、Amazon Music UnlimitedはHD/Ultra HDを提供しています。実際の音質は楽曲、端末、アプリ、通信、接続機器によって異なります。
ハイレゾを重視するならどれを選べばよいですか?
最大24ビット/192kHzの仕様が明示されているApple Musicや、Ultra HDを提供するAmazon Music Unlimitedが候補です。ただし、対応楽曲と再生機器が必要です。Apple Musicで48kHzを超える音源を再生する場合は、端末によって外付けDAコンバータが必要です。
離れて暮らす家族とファミリープランを共有できますか?
サービスによって条件が異なります。SpotifyとYouTube Musicは同じ住所に住むことを条件としています。Apple MusicにはAppleのファミリー共有条件が適用されるため、SpotifyやYouTube Musicと同じ条件として扱わず、公式案内を確認してください。
無料プランと無料体験は同じですか?
異なります。無料プランは機能制限や広告などを伴いながら継続利用できるプランです。無料体験は、所定期間の終了後に有料契約へ移行する場合があります。登録時には無料期間、更新日、更新後の料金、解約期限を確認してください。
まとめ
月額料金だけで選ぶなら、主要7社の差は大きくありません。ただし、申込経路、音質、ファミリープランの条件、無料利用の仕組みには差があります。
SpotifyはPremiumで最大24ビット/44.1kHzのロスレスに対応しています。Apple MusicとAmazon Music Unlimitedは、より高い解像度の音源を求める人の候補です。
家族で利用する場合は、料金だけでなく同居要件と利用人数を確認してください。SpotifyとYouTube Musicには同一住所要件がありますが、Apple MusicにはAppleのファミリー共有条件が適用されます。
楽天カードまたは対象の楽天モバイル会員は、Rakuten Musicの会員向け料金も比較対象になります。
最終的には、契約に使う端末で公式申込画面を開き、税込料金、無料体験、更新日、対象条件を確認してから申し込んでください。
